さとうきび畑の唄
本当は映画ではなく特番のドラマ。
起承転結がスムーズで、人物も王道的でわかりやすい。戦争前の沖縄の姿も観れる。
特筆すべき点は、
・ガマから民間人を追い出そうとして主人公の機転で回避できる(軍が折れる)
・投降せずに自決しようという声が軍からの強制ではなく民間人側から自発的に上がる
・赤ちゃんの泣き声を止めろと言われる状況(敵に見つかる)が視聴者側に理解できる
・ノボルの価値観が作中で否定されない
これがどう凄いのかというと非常にセンシティブな問題なので明確に書けないのだけど。
このドラマは沖縄戦の悲惨さの、1000分の1も表現されてはいないだろう。
でもミクロ的な目線で、自分の家族がバラバラになるということ、帰りたい家があるのにその未練を断ち切って飛び出さなければいけない辛さ、自分の家が、職場が燃えてしまったショックが「等身大」で伝わってくる。かつてこんなどこにでもいそうな平凡な家庭が戦争に対面したんだ…本当に…。
unextでUコインやUポイント(有料)ではなく、見放題(月額費用内)の方で視聴できました。